大リーガー・ダルビッシュ投手のTwitterでも話題になったグラボ。PCパーツの中でも特に比較が難しいので「どれがいいのか?」「どう比べればいいのか」という疑問を持っている人も多いかと思います。
僕自身も自分の中に断片的にあるグラボの知識を整理したかったので、今回「2021年3月の最新版」として、比較の結果をまとめてみました。内容は下の通りです。
- グラボとは何か(誰に必要なのか)
- ノートPCならどれが良いのか
- RadeonやQuadroならどれが良いか
- 特に人気のRX570・GTX1650はどんなグラボか
この記事を読んでいただくことで「自分にぴったりの、コスパの良いグラボ」を見つけやすくなるでしょう。
目次
グラボとは「映像を映し出す」パーツ
グラフィックボード(通称:グラボ)とは、ディスプレイに映像を映し出すパーツです。「ビデオカード」とも呼ばれます。テレビでは用いられないPC用のパーツです(PCとテレビを連動させるときは、テレビでも使います)。
一般PCは本体のグラフィック機能で足りる
グラボは「映像の処理速度にこだわりを持つ」人が使うパーツです。そのため、通常のパソコンには付いていません。これは下の記述でわかります。
一般向けPCの多くは、CPUまたはマザーボードにグラフィック機能を内蔵しています。
グラフィックボード・ビデオカード選びの前に(価格.com)
つまり、メイン部分にすでにグラボと同じ機能があるので、「普通の人」はグラボを必要としないのです。
ゲーマー・デザイナーなどがグラボを必要とする
グラボを必要とするのは、ゲーマーやデザイナーの方々です。デザイナーもジャンルによりますが、CADデザインや動画制作などでは、何らかのグラボが必要とされます。
スペックについてはゲーム用の方がデザイン用よりも高くなります。言うまでもなく、0.1秒(あるいはもっと細かい)単位で、多くのデータを動かす必要があるためです。
リスス
ふわわ
グラボ比較・ノートPCの場合
画像引用元:Razer、外付けGPU対応の薄型高性能ノート Blade Stealth 発売(engadget日本版)
デスクトップと違い、ノートパソコンはグラボに関しても制限が多いもの。ここでは、ノートPCでのグラボ比較について、下のようにまとめていきます。
ティラティラ
ノートはグラボの交換・増設ができない
ノートPCは限られたスペースでパーツを組んでいます。そのため、グラボの交換や増設ができません(もちろん、開発したメーカーの担当者の方ならできるかもしれませんが、そのような例外的な人のみ可能です)。
最初から高機能グラボを搭載したPCを買う
自分で交換や増設をできないため、ノートでは「最初からハイスペックなグラボがあるものを買う」のが、ベストの選択肢です。一般的に「ゲーミングノートPC」と呼ばれているタイプの製品です。
外付けグラボが使える機種もある
中には、外付けグラフィックボードを接続できるノートPCもあります。そのような場合「普通の値段でノートPCを買う」→「後からグラボを買ってパワーアップする」という二段構えも可能です。
外付けグラボに対応している機種は、DELL(デル)のALIENWARE(エイリアンウェア)などです。
ノートPCグラボのスコア比較
ノートパソコンのグラボを比較するときも、ベンチマークテストが役立ちます。ここでは、下のサイトさんによるテストの結果を編集し、紹介させていただきます(メーカーごとに並べず、すべて一緒に速度順に並べ替える編集をさせていただきました)。
この3社の商品で、それぞれ下のように色分けしています。
色 | メーカー | シリーズ |
---|---|---|
ピンク | NVIDIA | GeForce |
水色 | AMD | Radeon |
黄緑 | Intel | RXはRadeon、その他はIntel |
以下、ベンチマークの目安スコアです。スコアが高いほど処理速度が高くなります。
型番(製品名) | グラフ | スコア |
---|---|---|
RTX2080 (NoteBook) |
|
9725 |
RTX2070 (NoteBook) |
|
7456 |
RTX2080 (Max-Q) |
|
7252 |
GTX1080 (NoteBook) |
|
6554 |
RTX2070 (Max-Q) |
|
6356 |
RTX2060 (NoteBook) |
|
5952 |
GTX1660Ti (NoteBook) |
|
5620 |
GTX1080 (Max-Q) |
|
5584 |
GTX1070 (NoteBook) |
|
5265 |
GTX1070 (Max-Q) |
|
4603 |
GTX1660Ti (Max-Q) |
|
4535 |
GTX1650 (NoteBook) |
|
3714 |
RX580 (Laptop) |
|
3694 |
GTX1060 (NoteBook) |
|
3594 |
GTX1060 (Max-Q) |
|
3388 |
RX Vega M GH Graphics |
|
2982 |
GTX980M |
|
2935 |
GTX1050Ti (Max-Q) |
|
2455 |
GTX1050Ti (NoteBook) |
|
2449 |
RX Vega M GL Graphics |
|
2219 |
GTX965M |
|
1926 |
GTX1050 (NoteBook) |
|
1715 |
GTX1050 (Max-Q) |
|
1691 |
RX550 (Laptop) |
|
1382 |
MX250 |
|
1207 |
RX Vega 11 Graphics |
|
1206 |
GTX960M |
|
1191 |
MX150 |
|
1099 |
GTX950M |
|
1071 |
Iris Plus Graphics |
|
937 |
RX Vega 10 Graphics |
|
886 |
RX540 |
|
862 |
MX230 |
|
786 |
MX130 |
|
711 |
Vega 8 Graphics |
|
704 |
Iris Plus Graphics 655 |
|
689 |
940MX |
|
651 |
Iris Graphics 550 |
|
613 |
Iris Plus Graphics 650 |
|
612 |
930MX |
|
552 |
MX110 |
|
508 |
Iris Plus Graphics 640 |
|
472 |
UHD Graphics 630 |
|
449 |
920MX |
|
446 |
HD Graphics 630 |
|
412 |
Vega 3 Graphics |
|
405 |
UHD Graphics 620 |
|
386 |
920M |
|
348 |
HD Graphics 620 |
|
343 |
UHD Graphics 617 |
|
302 |
UHD Graphics 615 |
|
270 |
HD Graphics 530 |
|
270 |
HD Graphics 520 |
|
267 |
HD Graphics 615 |
|
235 |
UHD Graphics 600 |
|
92 |
HD Graphics 505 |
|
82 |
ハムム
ふわわ
なお、ベンチマークに使われたのは「Fire Strike」です。
グラボ比較・Quadroの場合
画像引用元:Quadro(NVIDIA・公式)
グラボの中でも「Quadroで比較したい」という人も多いでしょう。あるいは「Quadroという単語が出てくるが、この意味は何か?」という疑問を持っている人もいるかと思います。
ここでは、Quadroやそのグラボの性能について、下のようにまとめていきます。
Quadroとは
画像引用元:デスクトップ ワークステーション向け QUADRO(NVIDIA公式)
Quadro(クアドロ)は、NVIDIA社の製品シリーズの1つです。製品ジャンルは、グラフィックスアクセラレータ (GPU)です。
Quadroは誰に向いている?
主に、3D CADや動画編集をする、デザイナー向けです。動画の編集は、特にレンダリングのような重い作業で強みを発揮します。
基本的にこのような使い方をするのは「プロ」なので、一般的にQuadroは「業務用」と言われています。
レンダリングとは
簡単にいうと「出力」、もっと簡単にいうと「書き出し」です。↓
映像制作におけるノンリニア編集において、作りあげたタイムライン上の映像や音声、エフェクトなどを、まとめて1つの映像ファイルにする操作作業のことです。簡単に言うなら、編集結果を映像として最終的に出力することです。
レンダリング(伝わる映像制作)|株式会社エルモ
映像の編集では、音声やエフェクトなどがそれぞれ「別のファイル」で並んでいます。それを合成しなければ「完成映像」にはならないのです。その合成をしてファイルを書き出すのがレンダリングです。
ハムム
ふわわ
GeForceとの違い
GeForce(ジーフォース)との違いは、簡単にいうと「業務用か、民生用か」「デザイン用か、ゲーム用か」です。
Quadro | 業務用・デザイン用 |
---|---|
GeForce | 民生用・ゲーム用 |
民生用とは「一般用」のことです。GeForceはゲームで使われることが多いので、一般向けとなっています(プロゲーマーの方のような例外もありますが)。
メモリ容量で比較
Quadroの各製品を、メモリ容量で比較すると下のようになります。
型番(製品名称) | メモリ |
---|---|
Quadro P6000 | 24GB |
Quadro P5000 | 16GB |
Quadro RTX4000 | 8GB |
Quadro P4000 | 8GB |
Quadro P2200 | 5GB |
Quadro P2000 | 5GB |
Quadro P1000 | 4GB |
Quadro P620 | 2GB |
Quadro P600 | 2GB |
Quadro P400 | 2GB |
ふわわ
グラボ比較・Radeonの場合
画像引用元:Radeon公式サイト
グラボの比較で、特に多く登場する製品が「Radeon」のものです。ここでは、Radeonのグラボについて下のように解説していきます。
リスス
Radeonとは
Radeonは、AMD社のGPUのシリーズ名です。日本語の読み方は「レイディオン」ですが、ラデオン・ラディオンなどの別名で呼ばれることもあります。略称は「ラデ」です。
RadeonとGeForceの違い
簡単に書くと下のようになります。
Radeon | 映画・アニメ向け |
---|---|
GeForce | ゲーム向け |
パソコンゲームの大部分は、GeForceを基準にして制作されています。そのため、GeForceなら「動作が保証されている」わけです。
動画鑑賞にRadeonが向いている理由
これは、24FPSや30FPSの動画を60FPSに補完できるためです。簡単にいうと「動画をなめらかに再生できる」ということです。
(専用ソフトの「PowerDVD」などを使う必要があります)
リスス
メモリの容量別
Radeonのグラボは、ビデオメモリの容量が1~8GBとなっています。それぞれに該当する型番(名称)をまとめると、下のとおりです。
ビデオメモリ | 該当型番(名称) |
---|---|
8GB | RX 480 / R9 390X / R9 390 / R9 380 / R9 295X2 |
6GB | HD 7990 |
4GB | RX 470 / RX 460 4GB / R9 Fury X / R9 290X / R9 290 |
3GB | R9 280X / HD 7970 / HD 7950 / HD 7870 |
2GB | RX 460 2GB / R7 370 / R7 360 / R9 285 / R9 270X / R9 270 / R7 260X / R7 250X / HD 7850 / HD6970 / HD6950 |
1GB | R7 250 / HD 7790 / HD 7770 / HD 7750 / HD6870 / HD6850 / HD6790 / HD5870 / HD5850 / HD5770 / HD5750 / |
スコア
Radeonのグラボの処理速度を、目安スコア(※)で一覧にすると下のとおりです。
型番 | グラフ | 目安スコア(※) |
---|---|---|
R9 Fury X |
|
695 |
R9 295X2 |
|
641 |
HD 7990 |
|
422 |
R9 390X |
|
371 |
R9 390 |
|
344 |
RX 480 |
|
343 |
R9 290X |
|
341 |
R9 290 |
|
340 |
RX 470 |
|
314 |
R9 280X |
|
246 |
R9 380 |
|
230 |
R9 285 |
|
213 |
HD 7970 |
|
206 |
R9 270X |
|
186 |
HD 7950 |
|
174 |
R9 270 |
|
170 |
HD 7870 |
|
151 |
RX 460 4GB |
|
148 |
RX 460 2GB |
|
138 |
R7 260X |
|
126 |
HD 7850 |
|
122 |
HD 7790 |
|
116 |
R7 360 |
|
115 |
HD6970 |
|
109 |
HD6950 |
|
96 |
R7 250X |
|
90 |
HD5870 |
|
86 |
HD6870 |
|
83 |
HD 7770 |
|
80 |
HD5850 |
|
71 |
HD6850 |
|
68 |
R7 250 |
|
63 |
HD6790 |
|
63 |
HD 7750 |
|
60 |
HD5770 |
|
47 |
HD5750 |
|
38 |
R7 370 |
|
0 |
※目安スコアは、ドスパラが「3D Mark」などの計測結果を元に算出したもの。→(こちらの記事より)
画面解像度別・ゲームプレイへの対応
Radeonに限らずどのメーカーのグラボでも、ゲームを快適にプレイできるかは「画面の大きさ」によるものです。ここでは、画面の大きさ(解像度)別に、ゲームを快適にプレイできるかをまとめます(代表的な機種で)。
ハムム
4K(3840×2160)
4Kでは「Radeon VII」が、最高設定でプレイできます。それ以外の型番は「RX Vega 64」がギリギリプレイできるのみで、他はプレイ自体ができません。
型番(製品名) | どの設定までプレイできるか |
---|---|
Radeon VII | 最高 |
RX Vega 64 | 最低 |
RX590 | プレイ不可 |
RX580 | プレイ不可 |
RX570 | プレイ不可 |
ティラティラ
WQHD(2560×1440)
4Kよりワンランク下の解像度であるWQHD。こちらは「RX590」まで、割と快適にプレイできます。
型番(製品名) | どの設定までプレイできるか |
---|---|
Radeon VII | 最高 |
RX Vega 64 | 最高 |
RX590 | 中~高 |
RX580 | 最低 |
RX570 | プレイ不可 |
フルHD(1920×1080)
HDの中では一番高画質な「フルHD」。この場合、以下のようにほとんどの型番で快適にプレイできます。
型番(製品名) | どの設定までプレイできるか |
---|---|
Radeon VII | 最高 |
RX Vega 64 | 最高 |
RX590 | 最高 |
RX580 | 中~高 |
RX570 | 最低 |
最後の「RX570」は、ここでもほぼプレイできません。そのため「RX570はゲームには使えない」というべきでしょう。
グラボ比較・RX570
画像引用元:RX570(Amazon.co.jp)
グラボの比較をしていると、特定の商品名が頻繁に登場することが多いもの。そのような商品の1つが「RX570」です。ここではRX570について、下のような項目で説明していきます。
RX570とは
RX570の正式名称は「Radeon RX 570」です。商品名のとおりRadeonシリーズの製品の1つです。
発売されたのは2017年4月18日で、2019年11月現在、実に2年半以上も前の製品です。しかし、グラボの比較では今でも頻繁に話題にのぼる製品のひとつです。
「1.5万円以下のグラボでは最強のコスパ」と評判
RX570は、2019年11月現在、1.5万円未満の価格で販売されることが多くなっています。Amazonでは2019年11月6日時点で、14,994円です(送料無料)。
自作PCに詳しい方やゲーム愛好家の方々の間では、「RX570はこの価格帯では圧倒的なコスパ」という声が多くみられます。たとえば下のサイトさんの記事が特にわかりやすいものです。
・2万円以下で最強のゲーミング性能
・圧倒的なコストパフォーマンス
・価格的に競合するライバルがいない
「RX 570」のメリットと強み(ちもろぐ)
RX570はどんな人におすすめ?
RX570はゲーム・マイニング向けのグラボです。多くのブロガーさんなどが「RX570がマイニング特需で値上がりしたことで、ゲーマーの選択肢から外れてしまった」という内容を書かれていることでもわかります。
グラボ比較・GTX 1650
RX570と同じく、特定の商品としてよくグラボ比較の話題にのぼるのが「GTX 1650」です。ここでは、GTX 1650について以下のように説明していきます。
GTX1650とは
「GeForce GTX 1650」は、2019年4月23日に発売された、NVIDIA社のミドルレンジ(中級)GPUです(GPUの意味はこちら)
GTX1650と前身モデルの違い
1650の前身となるモデルは「GTX 1050Ti」です。これと比較すると、大体1.5倍ほどのスコアに改善されています。
前身モデル以外の機種との比較
これは、次の段落の表の通り「それほど速いわけではない」といえます。ただ、これは言うまでもなく「1650が低スペック」というわけではありません。
もともと1650は「廉価で購入できるミドルレンジGPU」という扱いです。高価格帯のマシンと比べたらスペックが劣るのは当たり前であり「同じ価格帯」で比べる必要があります。
2万円前後のGPUでは特に高性能
GTX1650は、2万円前後で購入できます。この価格帯のグラフィックカードの中では特に高性能なものです。
また、安いだけでなく「補助電力が要らない」という点でも使い勝手が良いGPUといえます。
スコア
GTX1650を、他のGeForce製品と目安スコア(※)で比較すると、下のようになります。
型番 | グラフ | 目安スコア |
---|---|---|
RTX 2080Ti |
|
12388 |
RTX 2080 |
|
10602 |
GTX 1080Ti |
|
8958 |
RTX 2070 |
|
8605 |
RTX 2060 |
|
7302 |
GTX 1080 |
|
6957 |
GTX 1070Ti |
|
6794 |
GTX 1660Ti |
|
6064 |
GTX 1070 |
|
5824 |
GTX 1660 |
|
5402 |
GTX 1060 6GB |
|
4119 |
GTX 1060 3GB |
|
3678 |
GTX 1650 |
|
3336 |
GTX 1050Ti |
|
2264 |
GTX 1050 |
|
1787 |
※目安スコア…下記のサイトさんで3D Markの「Time Spy」を用いて算出されたベンチマークのスコアです。
グラボ比較・用語解説
グラボの比較をしていると、聞き慣れない単語を多く目にするでしょう。ここでは、それらの専門用語をわかりやすく説明していきます。
- NVIDIA
- AMD
- GPU
- グラフィックスアクセラレータ
- ベンチマーク
- ベンチマークテスト
- ベンチマークソフト
- 3D Mark
- FPS(フレームレート)
- WQHD
- フルHD(FULL HD)
- マイニング
ペギペギ
NVIDIA
NVIDIA社という会社名。読みは「エヌビディア」。英語の会社名は「NVIDIA Corporatio」です。GPUの開発と販売で、世界的に有名です。
AMD
AMD社は、アメリカの半導体メーカーです。AMDは、Advanced Micro Devices(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ)の略です。
マイクロデバイス(MEMS)は簡単に書くと「小型集積回路」です。つまり、社名の意味は「進化した小型集積回路」といえます。
GPU
半導体チップのことです。半導体チップの中でも「画像描写」を行うのがGPUです。
GPUとは「Graphics Processing Unit」の略です。日本語での読みは「グラフィックス・プロセッシング・ユニット」となります。
グラフィックスアクセラレータ
一言でいうと「GPU」です。箇条書きで説明すると下のようになります。
- 処理装置、または集積回路のこと
- 「画像の表示に関する処理」を行う
- ↑CPUの代わりに行う(CPUがやると低速になる)
ベンチマーク
ベンチマークとは「基準になるデータ」です。短くいうと「指標」です。辞書では下のように説明されています。
ものごとの基準となるもの。
ベンチマーク(Weblio辞書)
パソコンの場合は「性能」の意味で使います。
ベンチマークテストとは
PCの場合「性能テスト」のことです。
- ベンチマーク…性能
- ベンチマークテスト…性能テスト・性能測定
となります。
どのデータをベンチマークにするかは、目的による
たとえば「速度を比較したい」のであれば「ビデオメモリ」の数字が、代表的なベンチマークの1つです。数字が大きいほど高速で動く、ということです。
ベンチマークソフトとは
ベンチマークテストを行うためのソフトです。ソフトというのは一般的な言葉で、正確には「テストプログラム」といいます(要はソフトと考えてかまいません)。
PCの速度を性能を測定するときの代表的なベンチマークソフトが、3D Markです。(参考↓)
ベンチマークソフトとは、システムの性能を評価するためのベンチマークテストを行うために用いられるテストプログラムのこと。
ベンチマークソフト(Weblio辞書)
3D Mark
画像引用元:文章と同じ
3D Markは定番のベンチマークソフトです。高性能なパソコンからタブレットPCまで、あらゆるPCのテストに使えます。(参考↓)
「3DMark」はハイエンドPCからタブレットPCまで利用できる定番3Dベンチマークソフト。
3DMark(窓の杜)
FPS(フレームレート)
動画のFPS(フレームレート)とは、動画の滑らかさを左右する要素です。具体的には「1秒間の動画で見せる静止画の枚数」です。
パラパラアニメと同じで、枚数が多いほどなめらかな動きになります。つまり「FPSは多いほどいい」わけです。
FPSという英語は「frames per second」の略です。直訳すると「秒あたりのフレーム」です。
WQHD
WQHDは「2560×1440ピクセル」のことです。4Kなどと同じく「解像度のレベルの1つ」です。
WQHDとは、画面や画像、動画などの表示・構成画素数の通称の一つで、2560×1440ピクセルのこと。アスペクト比(縦横比)は16:9。
WQHD(IT用語辞典)
WQHDの読みは、そのまま「ダブリューキューエイチディー」です。
- W…Wide(横長)の意味
- Q…Quad(4つ・4倍)の意味
となっています。通常のHDより、画素数・面積が4倍なので、この名前が付いています。(縦横がそれぞれ2倍なので、2×2で4倍です)
フルHD(FULL HD)
フルHDは「HDで一番高い画質」です。HDは「縦幅が720ピクセル以上」であれば、該当します。大抵は「1280×720ピクセル」から始まります。
これに対し、「1920×1080ピクセル」という、もっと広いHDもあります。これがHDでは最大サイズなので「フルHD」と呼ばれるわけです。
マイニング
マイニングは「仮想通貨の新規発行」です(簡単にいうと)。仮想通貨は「データの塊」ですが、そのデータが「本物である」と証明しなければいけません。
日本円なら日本政府(日銀)が保証してくれます。しかし、仮想通貨にはそうした「中央機関」がありません。そのため「みんな」で証明するのです。
その証明(チェック)のために必要な計算作業があります。それをするのがマイニングです。マイニング(計算)をすると、その報酬として仮想通貨をもらえます。もらえる仮想通貨の種類は、自分がマイニングをしたものです(種類とは、ビットコイン・イーサリアムなど)。
正式な説明は下のとおりです。
マイニングとは新たなブロックを生成し、その報酬として仮想通貨を手に入れる行為のことです。一般的には、「採掘」を英訳した「マイニング」という名前で定着しています。
採掘(マイニング)|ビットコイン用語集(bitFlyer)
マイニングには高スペックなマシンが必要になり、ゲーミングPCの高処理能力のグラボが、それに応用されてきました。しかし、仮想通貨バブルが崩壊して、その「マイニング特需」も終わった(落ち着いている)状態です。※2019年11月時点
Fire Strike
Fire Strike(ファイヤーストライク)とは、ベンチマークテスト「3D Mark」の中の、テストモードの1つです。3D Markには下のモードが用意されています。
- Ice Storm(アイス・ストーム)
- Cloud Gate(クラウド・ゲート)
- Fire Strike(ファイア・ストライク)
- Sky Diver(スカイ・ダイバー)
- Time Spy(タイム・スパイ)
- Night Raid(ナイト・レイド)
そして、それぞれテストできるレベルが下のように分かれています。
レベル | 対応モード |
---|---|
DirectX 9 | Ice Storm |
DirectX 10 | Cloud Gate |
DirectX 11 | Fire Strike・Sky Diver |
DirectX 12 | Time Spy・Night Raid |
上のように、Fire Strikeは「DirectX 11」のレベルのテストをできるようになっています。グラボの性能を完璧に比較するなら、すべてのモードでのテスト結果を見るのがいいでしょう。
しかし、どれか1つに絞るなら特にメジャーなレベルが良いため、Fire Strikeが使われることが多くなっています。
【参考】3D Mark(窓の杜)
グラボの比較で気になることがあれば、コメ欄からお願いします♪
カエルル
ふわわ
まとめ
グラボの比較は「自分の用途」に適していて、パソコンに強い「オタク系」のブロガーさんたちが徹底検証しておすすめしているものであれば、大抵間違いはありません。
ゲーム用でもプレイする画面の大きさなどで必要なスペックがまったく変わるため、こうした諸条件も考慮して、一番コスパが良い製品を選ぶようにしましょう。
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